覚えたい篠笛名曲集(童謡,唱歌)

幼い頃のあの懐かしい歌 あの頃を思いださせてくれる日本の歌を是非篠笛で吹いてみませんか!

古き良き日本の風景が浮かんでくる篠笛、そして、懐かしい故郷の思い出を奏でる篠笛。
美しい山や野原 そしてたくさんの幼馴染達
故郷で過ごした過去を見つけることができるのも童謡や唱歌の素晴らしさです。
唱歌や流行歌、童謡など思い出がいっぱいの曲を「しの笛」で表現してください。
下記の曲はすべて、序奏 → 歌 →間奏 →後奏の構造で編曲して有ります。
是非お尋ね下さい。

赤い靴

♪赤い靴(くつ) はいてた 女の子
異人(いじん)さんに つれられて 行っちゃった

横浜の 埠頭(はとば)から 船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった

今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう

赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢(あ)うたび 考える

桜さくら

♪さくら さくら
弥生(やよい)の空は 見渡すかぎり
霞(かすみ)か雲か 匂(にお)いぞ出(い)ずる
いざや いざや 見にゆかん

上記の歌詞は『筝曲集』(明治21年10月)のものですが、
昭和16年に文部省の『うたのほん(下)』には、
次のような歌詞に改められて、転載されました。

さくら さくら
野山も里も 見わたす限り
かすみか雲か 朝日ににおう
さくら さくら 花ざかり

茶摘み

♪夏も近づく八十八夜、
野にも山にも若葉が茂る。
「あれに見えるは茶摘じゃないか。
あかねだすきに菅(すげ)の笠。」

日和(ひより)つづきの今日此頃(このごろ)を、
心のどかに摘みつつ歌う。
「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ。
摘まにゃ日本の茶にならぬ。」

てるてる坊主

♪てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
いつかの夢の 空のよに(注)
晴れたら金の鈴(すず)あげよ

てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
私の願(ねがい)を 聞いたなら(注)
あまいお酒を たんと飲ましょ

てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
それでも曇(くも)って 泣いたなら(注)
そなたの首を チョンと切るぞ

夕焼け小焼け

♪夕焼小焼(ゆうやけこやけ)で 日が暮(く)れて
山のお寺の 鐘(かね)がなる
お手々つないで 皆(みな)かえろ
烏(からす)と一緒(いっしょ)に 帰りましょう

子供(こども)が帰った 後からは
円(まる)い大きな お月さま
小鳥が夢(ゆめ)を 見る頃は
空にはきらきら 金の星

♪空も港も夜(よ)ははれて、
月に数(かず)ます船のかげ。
端艇(はしけ)の通いにぎやかに、
寄せくる波も黄金(こがね)なり。

林なしたる檣(ほばしら)に
花と見まごう船旗章(ふなじるし)。
積荷(つみに)の歌のにぎわいて、
港はいつも春なれや。

【林柳波作詞による第二節:昭和22年】
響(ひび)く汽笛(きてき)に夜は明けて
いつか消えゆく空の星
大漁(たいりょう)の歌も勇ましく
朝日を浴びて船帰る

♪松原遠く消ゆるところ
白帆(しらほ)の影は浮かぶ。
干網(ほしあみ)浜に高くして、
鴎(かもめ)は低く波に飛ぶ。
見よ昼の海。
見よ昼の海。

島山闇(やみ)に著(しる)きあたり、
漁火(いさりび)光(ひかり)淡(あわ)し。
寄る波岸に緩(ゆる)くして、
浦風(うらかぜ)軽(かろ)く沙(いさご)吹く、
見よ夜の海。
見よ夜の海。

砂山

♪海は荒海(あらうみ)、向こうは佐渡(さど)よ
すずめなけなけ、もう日は暮れた
みんな呼べ呼べ、お星さま出たぞ

暮れりゃ砂山、汐鳴(しおなり)ばかり
すずめちりぢり、また風荒れる
みんなちりぢり、もう誰も見えぬ

かえろかえろよ、茱萸原(ぐみわら)わけて
すずめさよなら、さよならあした
海よさよなら、さよならあした

七つの子

♪烏(からす)なぜ啼(な)くの
烏は山に
可愛(かわ)い七つの 子があるからよ

可愛(かわ)い 可愛(かわ)いと 烏は啼くの
可愛い 可愛いと 啼くんだよ

山の古巣(ふるす)へ いって見て御覧(ごらん)
丸い眼をした いい子だよ

とうりゃんせ

♪通(とお)りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
天神(てんじん)さまの 細道じゃ
ちっと通して くだしゃんせ
ご用の無いもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝(いわ)いに
おふだをおさめに まいります
いきはよいよい 帰(かえ)りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ

浜千鳥

♪青い月夜の 浜辺には
親を探して 鳴く鳥が
波の国から 生まれでる
濡(ぬ)れたつばさの 銀の色

夜鳴く鳥の 悲しさは
親を尋ねて 海こえて
月夜の国へ 消えてゆく
銀のつばさの 浜千鳥

おぼろ月夜

高野辰之作詞・岡野貞一作曲/文部省唱歌(六年)

♪菜の花畠(ばたけ)に、入り日薄れ
見わたす山の端(は)、霞(かすみ)ふかし
春風そよふく、空を見れば
夕月(ゆうづき)かかりて、におい淡(あわ)し

里わの火影(ほかげ)も、森の色も
田中の小路(こみち)を、たどる人も
蛙(かわず)のなくねも、かねの音も
さながら霞(かす)める、朧(おぼろ)月夜

赤とんぼ

三木露風作詞・山田耕筰作曲

夕焼小焼の、赤とんぼ
負われて見たのは、いつの日か

山の畑の、桑(くわ)の実を
小籠(こかご)に摘んだは、まぼろしか

十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き
お里のたよりも、絶えはてた

夕焼小焼の、赤とんぼ
とまっているよ、竿(さお)の先

PAGE TOP