しの笛 短歌集

しの笛 和歌 特集

影笛に 浮かぶ姿の美しさ 誰が吹く笛と 思いはせらん
人様の 心奪えし 我が芸と 身を清めいて 我ぞ見つめん
吹く笛の 澄しこの音 覚えたる 明日また戻れ 我が笛に

わが笛に 似たる想いぞ 宙を舞う 心ほどけし 君の姿や
偲んでは 心の想い 届けんと しの笛託す 我、遠おの笛
吹く風に コスモスの花 匂えども 来ぬ人待ちぬ 笛も悲しむ

わが笛に 熱き思いを 響かせて 届けてみたき 水無月の空 
山路来て 鶯聞きつ 笛吹きつ 響く調べの 通い合い
儚げな 生きる息吹の 笛の音は 月影薄く 笛ぞ、響けん

君慕う 笛よ伝えて 我が思い 吹く息深き 我が笛の音
しの笛に 我が魂を願うれば 忍ぶ思いは 風となりしや
風となり しの笛届け山越えて 飛びて伝えん この願い笛

秋月に かすかに響く しの笛は 誰が為にふく 人ぞ偲びて
あしらいを 宴の前にて 奏でたる 良き朋ここに 今楽しかり
空しくも 月待ち笛の音寂し 待ちつ、いだきつ なきものぞ

晩鐘の 鐘の音届け 山越えて 響けこだまよ 君ぞすみかへ
君恋し 過ぎし夢みつ 若き日に 慕い偲は 我が想い笛
この筒に 心を込めて 息をする 届け笛の音 誰と言わずと

秋空に 澄みし篠笛 宙に舞う のどかに聞こゆ 村の吊り橋
天に舞う わが篠笛の 響きなれ 大地の恵み 通い合いたし
吹く笛の 思いは遠く 響かせん 届けてみたし 秋の夕暮

我が命 笛の音響け 天高く 一音一心 一音一仏
山に来て 大地に向かい 笛吹けば 我が笛答う 天地笛
夢決めて 夢を育てて 一筋に 心まどわず 笛ぞ吹きつつ

笛吹きの 心を知りや 小鳥さえ 我が笛の音に 寄りて梢に
一音を 命の息と 笛吹かば こころ騒ぎし 歓喜舞たる
春の空 のどけし 日本の空に舞う 楽し嬉しき 笛の音かな

晩秋は 哀れかなしや 歳ぞ積む 戻れる昔  笛も悲しき
人恋うも 時の流れに 薄らぎつ 霞む思いを 笛に映さん
笛の音に 魂込めて 吹きこみて 響けあの町 あの場所へ

君知るや わが胸の内 忘れじと 思い託して 秋のしの笛
故郷の 思いで残る 川縁で 笛を吹きつつ 昔しのばん
夢探り 夢を掴んで 一筋に 我が道進む 和の笛太鼓

幾枚と 木の葉舞い散る 里の村 揺らぐ落ち葉に 揺れる笛の音
君したい 居りてこの町来てみれば 届かぬ笛の 遠うの笛
篠笛も 寂しき音に 変わりたり 誰がためにぞと 思い悲しや

人恋うは 悲しきことと 笛の音に 響く調べは 夜半の月
夢ありて 思いを語る人有りつ 熱き血潮は こころ躍らん
天高く 美空に届け すみし笛 飛ぶ鳥しるや 我が思い笛

心の故郷 心の響き 日本の良き懐かしい笛の音 永久の音色を求めて!
安らぎを与え、日本の美しい心に満ちたぬくもりを感じる響き、
日本の心の宝物として永遠に大切にしたい世界です。
日本人の心の原点を求め、嘘、偽りのない真の心を持った音色 
日本の真心を笛の音に感じます。

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