玄信流 篠笛、横笛教室 八王子「竹の音會」は東京八王子、立川、多摩、日野近くでのレッスン、出張レッスンを行っております。オンラインレッスンもございます。
しの笛の呂音の出し方
呂音を安定に出す:
まず、しの笛を真横になるように構え、唇を唄口に当てます。
・指先や肩に力が入らないように意識して下さい。
・唇を尖らさず逆に引いてエクボが出る「い」の口にします。
・唇の4分位1程度の位置に唄口を合わせます。
・唇は微かに空いている感じでそっと息を出します。この時強く出すと甲音(1オクターブ上の音)が出てしまいます。
・息を出しながら一番良く音が出る位置に笛全体を前後に回し探して下さい。
・息の音ばかり出る場合、息が自分の前方に飛んで行っている場合があります。笛を構えている左腕の第二関節(肘の反対部分)に正しく自分の息がかかっているのか確認下さい。腕が息で涼しくなれば息の出す方向は問題ありません。
・最初の「六」の音で練習下さい。
・慣れてきたら徐々に「五、四、三、二、一」と運指を変え音を出します。
・徐々に低いおとになればなるほど、優しく吹くことが大切です。
呂音が出るようになったら:
・できるだけ長く安定に音が出るように音を出してみます。
・最初は1秒程度から徐々に3秒、5秒、10秒と長く伸ばす事ができるように稽古をします。
・各運指で同様、音を安定に長く出す練習をします。
・吹き始め、吹き終わりには気をつけ息の音を出さない様、又途中で甲音などが出ないよう気をつけます。
・笛の音を出す際は特に、初回からいつも綺麗な音が出るよう訓練します。
しの笛、安定な音を出す方法
第一段階:
全く音が出ない方の処方箋
順序良く説明します。下記の順にやってみて下さい。必ず音が出るように成ります。
1. 両手で笛の「はじ」と「はじ」をもってください。どこも指でふさがない状態です。
2. 次に歌口に息をそっと吹きかけます。強く息をすると逆に音が出な事があります。
3. この時、息は上から下に向けて吹きつけます。
4. 口は唇を引いて「い」と発音する口の形で吹きます。
5. 息の音しか出ない場合は、笛を前後に少し回して息を吹いてみてください。
6. 音がでだしたら一番よく音が出るところで、少し長めに音が出してください。
7. 良い音に成らない時は再度、笛を前後に少しずつ回転して吹いてみてください。
8. 両手で笛の「はじ」と「はじ」をもって音が長く出たら何度も安定に出るまで吹いて下さい。
9. これで息使いと息の出しかた、音の出し方を覚えます。
第二段階:
1. 次に、「しの笛」を身体の真横になるように構え、唇を歌口に当てます。
2. 正しい笛の構えが大切です。笛の先が下向きにならないよう平行に笛を構えます。また、顔を笛につけすぎて、顔が下に向いてしまわないように注意します。3. 指先や肩に力が入らないように意識して下さい。
4. 唇を尖らさず逆に引いてエクボが出る「い」の口にします。
5. 唇を歌口の4分位1程度の位置に合わせます。
6. 先ず6の指で練習です。左手は人指し指、右手は小指のみ穴をふさぎます。
7. 唇は微かに空いている感じでそっと息を出します。この時強く息を出すと甲音(1オクターブ上の音)が出てしまいます。
8. 息を出しながら一番良く音が出る位置に笛全体を前後に回し音が良く点を探して下さい。
9. 息の音ばかり出る場合、息が自分の前方に向けて吹いている場合があります。
10. 笛を構えている左腕の第二関節(肘の反対部分)に正しく自分の息がかかっているのか確認下さい。腕が息で涼しくなれば息の出す方向は問題ありません。
第三段階:
1. できるだけ長く安定に音が出るように吹いてみましょう。
2. 同音【六】で、最初は1秒程度から徐々に3秒、4秒、5秒と長く伸ばす事ができるように稽古をします。
3. 長く音をだすには、吹く前にしっかり息を吸いこみます。
4. 息を吐く際はゆっくり息を吐き出します。特に始めの1.2秒で息を多く出さないように少しずつ吹き出していきます。
5. 息が続かない時は、笛を唇に着けずに唇の直前で止めて息を出す練習をして、息使いに成れてください。
6. 笛を鳴らそうとすると余計な力が入ってしまったり、息が苦しくなりますので、先ず息が続く事のみ考えて、笛抜きで息を長く出してください。
7. 徐々に息だけで、3秒、4秒、5秒と長く息が続く事を確認してください。
8. 息が続くのが分かれば今度は音を出してみます。要領が分からなければ「いー」っと声を長く出して見てください。その次に声なしで息のみを吐き出します。
9. 音が出たら、各運指で同様、音を長く安定に出す練習をします。
10. 最初の「六」の音、次に五,四と指をかえて吹きます。もちろん続けて吹く場合いは息をだしっぱなしで、指のみ変えて吹きます。
11. 慣れてきたら左手の運指、六→ 五→ 四 →五→六 を 一息で吹いてみましょう。
12.. 慣れてきたら右手の運指を「三→ 二→ 一 二 → 三 」と指を変え音を出して行きます。
13. 勿論、指をかえても息は途中で止めず、そのまま息は吹き続けます。
14. 徐々に他の運指でも慣れてください。優しくそっと息を入れて吹くことが大切です。
15. 吹き始め、吹き終わりには気をつけ息の音を出さない様、又途中で甲音(高い音)などが出ないよう気をつけます。
16. 笛の吹き始め、出だしから笛の音が、いつも綺麗で安定して音が出るように訓練します。